生成AIを活用して文献にラインマーカーを引くツールを開発してみました。

PVassistは、生成AIを活用して症例報告書などの文献から患者背景、医薬品、有害事象、他を抽出したり、医薬品と有害事象の因果関係を判定するクラウドサービスです。また、文献(PDF)のどこから抽出したかについて、その引用元も表示してくれます。しかし、文献(PDF)の抽出箇所に目印を付与することはできません。そこで、便利なツールを開発してみました。

PDFの気になる箇所を生成AIが見つけて、その箇所にラインマーカーを引いてくれるツール

以下の画面がツールの画面です。クラウドで動きますので、ツールをインストールする必要はありません。ブラウザだけあれば使えます。操作方法はPDFを画面にドラッグ・アンド・ドロップして「検出」ボタンをクリックするだけです。

  • 画面右側に検出したい項目が縦に並んでいます。検出したい項目のチェックボックスにチェックを入れます。

  • 例えば、「☑ 06.有害事象」をチェックしてから「検出」ボタンをクリックすると、PDF内の有害事象を探してきて、その箇所に赤色でラインマーカーを入れてくれます。

以下の画面では、10種類の検出が可能になっています。検出項目の追加・変更ができます。

※ PDFの文章構造を解析していますので、段組みの文書やヘッダー・フッターなどをまたがる単語も認識・着色します。

※ 着色されたPDFはダウンロードボタンをクリックすると自分のPCにダウンロードできます。

このツールは症例報告書に限定していないため、世の中のあらゆるPDFの探したい箇所にラインマーカーを引くことが可能です。

このツールは生成AIだけでなく、様々な技術を活用することで実現しています。しかし、実現のために最も必要なことは、検出するための人工知能モデルの選択・検証・プロンプトエンジニアリングの知見です。

これらは弊社が得意とするところです。ご興味がございましたら、お問い合わせください。お問い合わせはこちらから。

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プロンプトエンジニアリング(その6)