「なぜ、会計業界の“あの作業”だけが取り残されているのか?」Shuttle Smile開発者が語る、技術者としての使命感
通帳AI-OCRクラウドサービス「Shuttle Smile」開発チームのNです。
私は長年、業務効率化に携わるITエンジニアとしてキャリアを歩んできました。その中で、常に感じていたことがあります。それは、多くの業界でデジタル化が進む一方、なぜか会計業界、特に「通帳の記帳代行」という領域が、驚くほど手作業のまま取り残されている、という事実でした。
技術者として感じた、市場との「ズレ」
ある時、私たちは弊社代表取締役の娘婿が経営する税理士事務所にヒアリングを行う機会を得ました。そこで目の当たりにしたのは、月末になると、オフィスの机に積み上げられる通帳のコピーの山と、それを前に黙々とキーボードを叩くスタッフの方々の姿でした。
正直なところ、衝撃でした。
他の業界では、とうの昔に自動化されているようなデータ入力作業が、国家資格を持つ専門家集団の、貴重なリソースを大量に消費している。この光景は、技術者である私の目には、大きな「機会損失」に映ったのです。
「なぜ、既存のOCRソフトは普及していないのか?」
私たちは、その根本的な疑問を突き詰めることにしました。ヒアリングを重ねるうち、その理由は明確になりました。
「精度が100%ではない」という不信感。 結局、全件を目視で検算する必要があり、かえって手間が増える。
「会計業務の文脈を理解していない」という不満。 和暦を西暦に直す、複数列の摘要を一つにまとめる、といった「一手間」が解消されない。
「業務プロセスに組み込めない」という壁。 最も時間がかかる会計ソフトへの科目設定では、結局手作業が残ってしまう。
つまり、市場に存在していたのは、単に文字を読み取るだけのツールばかり。税理士の先生方が本当に求めていたのは、会計処理の一連の流れを深く理解し、業務プロセス全体を効率化してくれる「賢い仕事仲間」だったのです。
この「ズレ」を目の当たりにした時、私は技術者としての使命感を覚えました。
「この非効率を、私たちの技術で解消する。専門家が、本来やるべき付加価値の高い仕事に集中できる環境を作る」
それが、Shuttle Smile開発の原点です。
「便利」から「不可欠」なツールへ。私たちがこだわった3つのこと
開発にあたり、私たちは単に「便利なツール」を作ることを目指しませんでした。先生方の業務にとって「不可欠な道具」になること。そのために、3つの点に徹底的にこだわりました。
「完璧」を目指さない勇気と、現実的な解決策
AI-OCRの文字認識率を100%にすることは、現状の技術では不可能です。私たちはその事実を直視し、「100%を目指す」のではなく、「100%でなくても業務が回る」仕組みを考えました。それが、AI自身が入力データと残高を検算し、整合性が取れない箇所を黄色くハイライトする機能です。これにより、人は「全件チェック」から解放され、「AIが迷った箇所だけを確認する」という、現実的で効率的なワークフローが実現します。「かゆいところに手が届く」会計業務への深い理解
和暦の西暦変換や複数列に及ぶ摘要、取引内容の統合はもちろん、私たちはさらに踏み込みました。それは、会計ソフト(弥生会計)に取り込む“前”の段階で、使い慣れたExcel上で勘定科目や補助科目を設定できる仕組みです。これにより、定型的な仕訳作業をExcelのフィルター機能などで一括処理し、ほぼ完成した状態で会計ソフトにインポートできます。これは、会計業務のプロセスを深く理解していなければ生まれない発想だと自負しています。専門家の時間を1秒も奪わない、徹底した「手軽さ」の追求
どんなに優れたツールでも、導入や操作が複雑では意味がありません。税理士の先生方は、ただでさえ多忙です。新しいツールの学習に時間を割く余裕などないはず。だからこそ私たちは、インストールも、複雑なマニュアルも、面倒な初期設定も、すべて不要にしました。Shuttle Smileは、普段お使いのブラウザで完結します。やることは、スキャンしたPDFファイルを、画面にドラッグ&ドロップするだけ。この「圧倒的な手軽さ」こそが、日々の業務にスムーズに溶け込むための、重要な条件だと考えたのです。
時間は、最も貴重な経営資源
私たちは、Shuttle Smileを通じて、税理士の先生方から仕事を奪いたいわけではありません。むしろ逆です。
単純作業から解放されることで生まれた時間を、顧問先へのコンサルティングや未来に向けた提案といった、先生にしかできない、より付加価値の高い仕事に投資していただきたい。 それが私たちの願いです。
時間は、誰にとっても有限であり、最も貴重な経営資源です。
その貴重な時間を、今もなお、手入力作業に費やし続けますか?
もし、この現状に少しでも疑問を感じているのであれば、一度、私たちのサービスを試していただけないでしょうか。
クレジットカード登録は不要です。まずは「2ヵ月間・100頁まで」すべての機能を無料でお試しいただけます。
このツールが、会計業界の「当たり前」を変え、先生方のビジネスを新たなステージへと導く一助となれば、開発者としてこれ以上の喜びはありません。